HIGE DE BOIN

堂本剛ファンブログ

【レポ】KinKiコン2017-2018⑤(全体・音楽)12/16,17@東京ドーム

全公演終了したのでネタバレ表記は外しました。注意点等はこちらをご確認下さい。

ラスト、全体と音楽です。レポというより自分のための感想文、9割剛です。主語がない感想は剛のことと思ってください。

今月発売の『音楽と人』でライターの三宅正一さんがKinKiコンのレポを書くと知り、読んだら確実にそれが私の感想になるだろうなと(影響受けやすいもので…)、さしおり感想をまとめておくことにしました。先日UPした剛ソロも加筆修正しました。セトリはネットで拾ったものを改造。

書いているうちに自分でも思わぬ感じになりました。ポジティブな感想を求めている方は本当にすみませんが、この先は読まずに戻るボタン連打でお願いいたします…。長くなったので目次をつけました。

■目次

 

SET LIST

--.overture(オーケストラ)
01.Anniversary
02.スワンソング
03.青の時代

<MC1>→レポ 16日,17日

04.Topaz Love
05.愛のかたまり
--.interlude『Time』(オーケストラ)
06.Time
07.Harmony of December

<MC2>→レポ 16日,17日
08.もう君以外愛せない

(光一ソロ)
09.暁
10.SHOCK
11.愛の十字架

(剛ソロ)→レポ MC,音楽
12.PINK(Instrumental Remix)
13.これだけの日を跨いで来たのだから

--.interlude『硝子の少年』(オーケストラ)
14.硝子の少年
15.ボクの背中には羽根がある
16.愛されるより 愛したい
17-18.DESTINY~Secret Code~DESTINY
19.Family ~ひとつになること

(アンコール)
En1.全部だきしめて
En2.Next to you
En3.薄荷キャンディー 

 

感想(1) 剛くんを全体的にざっと言うと

剛のベストは両日共に(M12)『PINK(Instrumental Remix)』、(M13)『これだけの日を跨いで来たのだから』のソロ2曲(ベストなのに2曲て…)でした。KinKiの曲では、剛は、演奏がオーケストラメインのバラード、(M01)『Anniversary』、(M03)『青の時代』、(M06)『Time』、(M07)『Harmony of December』がよかったです。16日の会場の合唱に続いて歌った(M08)『もう君以外愛せない』、17日の(M05)『愛のかたまり』も素敵でした。

アップテンポな曲は所々不安定で、特に急に高音に跳躍するところが厳しいようでした。また、バラードでも出だしで声が出ずに音程を探りながら歌い出す場面がありました。

剛はとにかく自分の歌だけに集中しているようでした。MCのレポでも書いたように、16日はほとんど動かずに歌唱。17日は体でリズムを取ったり曲に合わせて手を動かしたりと、余裕があるように見えました。ですが、単純に剛の歌唱という点でいうと、16日の方がよかったです。声に艶があり、高音も17日より音が取れていました。16日は歌だけに集中していた力を、17日はMCや会場の雰囲気づくりに少し回していたようにも見えました。

演奏やMCを含む全体的なコンサートとしてのバランスは、17日がよかったです。17日はカメラや取材が入っていたこともあるような気がして、そういうところは本当にベテランのプロフェッショナルだなあと思ったり。個人的にも、初日を見て安心したということや、MCがいい雰囲気だったことや、会場の音響バランスが即日改善されていて単純に聞きやすかったということもあって、17日の方が落ち着いて見られました。

2日間とも、(M16)『愛されるより 愛したい』あたりから剛のパフォーマンスが落ちて顔色も悪くなり、眉間に皺を寄せたり、ヘッドフォンに手をやったり、スタッフに手で音調整のサインを送る回数が増えていました。終盤はオケもバンドも全開でかなり音が多くなっていて、会場で見ていた時はその影響が大きいように見えました。実際、それもあったのかもしれませんが、もう一つ、こうしてセトリを見て気付いたのが、

OP→3曲→MC→2曲→インター(オーケストラ)→2曲→MC→1曲(2番のみ)→MC→光一ソロ3曲→剛ソロ2曲(うち1曲はダンス)→インター(オーケストラ)→6曲(うち2曲はメドレー)→ED→アンコール3曲

と、中盤までは2曲程度、数分間隔でMCやインター(休憩ではなく衣装替えの間奏ではありますが…)が入っているんですね。最後だけ6曲連続。1曲3~4分として、20分強。かなり集中して歌っていたであろう剛くん。時間的なものもあったのかもしれないなあと思いました。勝手にですけども。

 

①overture~MC1

--.overture(オーケストラ)
01.Anniversary
02.スワンソング
03.青の時代

overtureがかなり格好良かったです。KinKiのシングルの美味しいとこをメドレーで。
『情熱』『薔薇と太陽』『ビロードの闇』のドラマチックな演奏の合間に、『ね、がんばるよ』『シンデレラ・クリスマス』の木管メインの落ち着いたパートが挟まる流れが素敵でした。『情熱』はアレンジの幅が広くて凄いなあと思ったら、編曲が松本良喜さんなんですね。納得。

しっかりovertureを聞かせた後に、KinKiが登場。KinKiへの拍手・歓声が演奏にかぶらないようにしてありましたが、その変わり剛のアカペラの出だしとかぶる。2日目は歌い出しのタイミングを若干遅く変えてました。観客もそのへんを読んで軽めの拍手。

(M01)『Anniversary』は剛のアカペラでスタート。完全に予想外でした。初日は心臓飛び出るかと思った。あれは剛のタイミングでスタートだったんでしょうか。素敵でした。(M03)『青の時代』もよかった。(M02)『スワンソング』もよかったのですが、サビの「手を振っていたけど」で高音に跳ねるとこが不安定。CD発売時のTV披露でもここは時々声が出ていなかった記憶がありますが、今回は剛らしくない音を探す感じでした。

 

②合作~MC2

04.Topaz Love
05.愛のかたまり

この2曲は剛がというわけでなく、全体的に16日はイマイチだったのですが、17日はよかったです。

16日の(M04)『Toaza Love』は音響のバランスが会場で聞いているとあまりよくなくて、特に最後の2人の掛け合いのパートで疾走感が急に失速していたのですが、17日はキラキラしていて素敵でした。何が違ったんでしょう…。

(M05)『愛のかたまり』。1番をスローテンポでシンプルにしっとり歌った後、2番から演奏が盛り上がるんですが、16日はバンドとKinKiのテンポが微妙に揃わずお互い走り気味でちょっとハラハラ。こちらも17日はよかったです。

--.interlude『Time』(オーケストラ)
06.Time ~オーケストラver~KinKi ver

07.Harmony of December

間奏に『Time』のオーケストラverが。かっこいい。

(M06)『Time』の出だしのフェイクを、微妙に低く変えて歌っていました。「愛を受け止めることも~君は教えてくれた」の剛は毎回伸びやか。

(M07)『Harmony of December』はハープで。この曲は、ほぼ全てのパートがまず歌から入り、演奏は同時か後から入るアレンジでした。16日の剛は、どのパートも1音目でスッキリと音に合わせられず、探るように小声で入り、演奏が加わって安定するというパターンでした。それもあって、一瞬無音になってから一気にサビの「君に会いたい」にいくところで、オケ、光一さん、剛の三者が毎回揃わず。 ただ、剛くんって曲中に上手くいかないところやアクシデントがあると、割り切るのか切り替えるのか、声に張りが出るんですよね。16日は演奏の音もやたら大きくて、なんだか変な緊張感がありました(私だけかもですが…)。17日は音響も剛も修正してきてたんですが、16日は不思議な良さがあったような気がします。けっこういつも二人が揃わない最後の「君とふたり…uh」も16日は見事にぴったりで、余韻が凄かったです。

 

③観客合唱~光一ソロ~剛ソロ

08.もう君以外愛せない

もう君以外愛せないの合唱は16日のMCレポで。→レポ 16日

続いての剛のMCはこちら。→レポ MC


09.暁(光一ソロ)

10.SHOCK(光一ソロ)
11.愛の十字架(光一ソロ)

光一さんのソロは、バラードとダンスナンバーとアップテンポなポップスの3曲。ダンスナンバー(M10)『SHOCK』は今回唯一の録音音源。火柱が上がって華やかでした。曲の合間にMCも有り。


12.PINK(Instrumental Remix)(剛ソロ)

13.これだけの日を跨いで来たのだから(剛ソロ)

剛のソロはこちらで。→レポ 音楽

 

④硝子の少年~END

--.Interlude『硝子の少年』(オーケストラ)
14.硝子の少年

15.ボクの背中には羽根がある
16.愛されるより 愛したい
17-18.DESTINY~Secret Code~DESTINY

終盤はとにかく音が多くて異種格闘技状態。これをまとめるのは大変だっただろうなあと思いました。でも多きゃいいってもんでもないよなあとも少し。客席の音響の悪さはドームなので仕方ないですが、特に金管は割れてかなり辛かったです。

間奏の『硝子の少年』はオーケストラの見せ場で力が入っていました。華やかで躍動感があり、とてもよかったです。

(M14)『硝子の少年』。16日、17日共、出だしAメロの「あめが」の「あ」が出ない剛。すぐに持ち直してました。

(M15)『ボクの背中には羽根がある』。やっぱり1番のAメロや落ちサビの出だしが出ない。

(M16)『愛されるより 愛したい』。落ちサビ「扉の向こうに~」の音程はばっちり。ただリズムの取り方が今までと微妙に違いました。このへんで気付いたのですが、剛は今回の全ての曲をバラードのように歌っていました。リズムが弱い。あのリズムの申し子のような剛くんが。

(M17)『DESTINY』~(M18)『Secret Code』~(M17)『DESTINY』のメドレー。演奏の繋ぎのタメのタイミングを16日と17日で変えていて、17日が断然よかったです。ここの剛は辛そうでした。終始顔を顰めていました。特にホーンセクションが大きく鳴るときついようで、『Secret Code』のAメロのパーンと鳴るところ(「見覚えのない」「ちょっとヤな」)はダメでした。舞台下のスタッフさんに頻繁に手でサインを出し、細かくヘッドフォンの音の調整をしながらの歌唱。サビの上ハモは歌わず。2曲ともリズムの躍動感ではなく、柔らかいピッチで音を取りにいく歌い方をしていました。歌自体が崩れたわけではなかったので、剛の姿を見ずに聞けば、こういう歌い方もアリになったのかも知れませんが、『Secret Code』はPVや音楽番組で楽しそうに歌うイメージがついていたので、顔を顰めて歌う姿は見ていて辛かったです。

 

19.Family ~ひとつになること

本編ラスト。剛はこの歌いつも上手いなあ。16日か17日か忘れましたが、高音でちょっと音を見失ってました。

最後の挨拶は光一さんが代表して一人で。

 

⑤アンコール

En1.全部だきしめて
En2.Next to you
En3.薄荷キャンディー 


アンコールの衣装は全身白(追記:音人の写真見たらボトムは黒でした。記憶力ェ…)。純白の衣装は1stコンで本編の最後に使われてから20数年、10周年イベントに紅白にと、要所要所で用いられてきたKinKiの勝負服です。

ここの剛は、16日は相槌中心でほとんど喋っていませんでした。17日は二人でゆるいMC。

光一さんから「オーケストラで厳粛な雰囲気だったので、ここからはみなさん肩の力を抜いて」との言葉があり、(En1)『全部だきしめて』はバンドと客席のクラップで。光一さんもギターを弾き、剛は歌のみ。剛がギターを弾きながら歌えないというのははかなり堪えました。

満面の笑顔のステージ上の一同と、一人だけOPから表情を変えず歌に集中する剛と、クラップで盛り上がりに参加する客席。私は普段、「大勢の演者さんが客席に向かって揃ってニコニコしながらパフォーマンスする」というタイプのショウやコンサートにほとんど行かないので、むしろ剛が普通で、他の人たちが浮いてるくらいに見えてしまうのですが、もちろんこのジャニーズのKinKi Kidsのコンサートという世界で浮いているのは剛でした。フィクションの世界に一人リアルが混じっているようで、剛の存在感も、周りの笑顔も、客席の盛り上がりも、全部切ない。

(En2)『Next to you』は初聞きだったこともあってあまり印象に残らず。聴き込むとまた違って聞こえそうな綺麗な曲でした。(En3)『薄荷キャンディー 』はよかったです。

 

感想(2) 思ったこと彼是

なんだか剛くんへの揚げ足取りばかりになったような…。剛の歌唱は両日とも悪かったわけでは決してなく、不調なところもありましたが「ちょっとお腹が痛かった」とか言われたら、ああなるほどねみたいな、そんなもんでした。重箱の隅をつつくようなことを散々書いておいて何をという感じですが、本当によかったです。地力の高さと今まで積み重ねてきた技術と経験からなる歌声は、耳の不調を感じさせることはありませんでした。

ただ、高いレベルを保っているだけに、変化も衝撃でした。高音に跳ねるところや歌い出しで歌声がブレる、金管やドラムのハイハットが大きく鳴ると自分の声を見失う、アップテンポの曲でリズムが重い、そして体の動きや目線や表情で曲の世界を作れない。あの剛くんが。あの剛が。

歌声を聞いていて一番感じたのは、剛が語る「音の厚みが分からない」「耳の中で音が響く」「食器の音が頭に響いた」「集中しないと歌えない」「歌唱と他のことが同時に出来ない」「小さい音なら問題ない」「オーケストラやアコースティックなら大丈夫」「全部の音がファに変換して聞こえる」「元のように歌えるようになるには長い時間がかかる」「訓練が必要」「少しずつ取り戻していければ」などの言葉の一つ一つが、ああ、こういうことなんだ、と本当にしっくりきて良く分かったということです。それくらい、剛くんはその瞬間瞬間の最大限のパフォーマンスを最大限の集中力をもってしていました。特に16日の集中力には圧倒されました。

もう一つ圧倒されたのは、ソロ曲の激情と自身の現状を見つめる冷静さ、ソロMCで観客に語りかける穏やかさとKinKiの曲で見せた圧倒的な集中力、そうした諸々のギャップでした。穏やかさと冷静さと激情が同居する感情の振り幅の大きさと自分の世界に入り込む集中力は、10代の頃からの剛くんの特徴でもあり、その危うさがあの表現力を生み出す要素の一つでもあると個人的に感じています。やっぱり剛は異能の人で、今回のソロの圧巻のパフォーマンスをとっても、微動だにせずKinKiの曲を歌い上げる集中力をとっても、あの大会場で周囲をシャットダウンして自分の世界に入り込めるパーソナリティをとっても、ちょっと普通じゃない。

一人でファンには分からないものと闘う姿は『Si:』やE☆Eの頃の剛(2004~2009年頃)を髣髴とさせました。そんな彼が今回のコンサートのソロコーナーに選んだ曲は『Si:』で自ら重要な作品と位置づけていた『PINK』と、E☆Eを象徴する『これだけの日を跨いで来たのだから』の2曲。祈りの歌でも恋の歌でもなく、現実と向き合い闘う歌。これほど明確なメッセージはないように思っています。

この年末年始、剛の状況の深刻さを改めて感じて、いちファンとしては結構複雑でした。私は正直言ってこの夏からの半年間ずっと1年でも無期限でもいいからしばらく休養したらいいのにと思い続けていたのですが、最近のLFやインタビュー記事から読み取れる剛の感情の激しさを見るにつけ、きっと彼には通じないんだろうなと、そこだけはこのコンサートで吹っ切れました。普段あれだけ休みたいとか休暇が欲しいとか言ってたくせに、うそつきか。ああもう。

 

 

(おまけ)

どの曲か忘れた感想。

・剛ソロ曲のレポでもちらっと書きましたが、オーケストラとバンドとKinKiのテンポが微妙に揃わず決壊しそうになったのを、指揮者の田中さんがオケの力技で修正したように見えた場面があって、さすがだなあと思いました。

・剛が自分のパートでぐっとオケ寄りに戻して歌うところもあって、この人は背中で指揮者見てんの?とちょっとびっくり。気配って目と耳からくるものだと思ってましたが、目を閉じて耳を耳栓とヘッドフォンで覆って歌う剛はどこで感じ取ってるんだろう。

 

(蛇足・言い訳)

今回の音楽全体の感想はほぼ頭から一気に書きました。書き終わってみると、初日が終わった後の色々な思いがぐるぐるして何とも言えなかった感じを追体験というか、「書かなきゃよかったかも」というか…。自分で書いた感想に自分で落ち込んでちゃ世話ないです。すみません。

落ち込んだのはコンサートの出来や剛くんにではなく、なんというか、「悲惨な出来事なんてあるのが当たり前」な世界にです。凄い歌詞だなあ。剛くんは凄い。