コンレポ(ネタバレ)です。注意点等はこちらをご確認下さい。
後半、それぞれのソロコーナーがあり、光一さんが衣装替えをしている間、剛くん一人でのMCがありました。
ここの剛くんの言葉がとにかく本当によくて。特に初日。このMCとその後の剛のソロコーナーで脳内メモリの大半を使い果たしたように思います…。
12月16日(初日)
光一さんがハケて、剛が一人に。突発性難聴、現状、そして今後。剛から何が語られるのか、緊張していく会場。
「さ、ひとりになりましたっと…」
ひらがな喋りでマイペースという、剛の鉄板ほんわかテクにほんわか笑いがおこる会場。
「昔、武道館で1stコンサートをやった頃*1は、こうして一人残されることが凄く怖かった。沈黙とか、たくさん人がいることとか。でも今はもう、なんなら何もしゃべらんでも立ってられるくらいです」
初日のMCは全体的にかなり駆け足の印象だったのですが、ここの剛くんのMCは、一言一言ゆっくりと話す時間が確保されていました。こういう時、会場を見つめる剛くんの顔は落ち着いていてとても綺麗です。
「体調の件では、皆さんにもご心配をおかけしています。正直に言って、無理はしてます。でも、無理をするだけの意味のある場所って、人生にはありますよね。だから、そういう場所には、無理をしても立とうと思っています」
「いつか「全てが治る」かもしれない。「ここまでしか治らなかった」になるかもしれない。「全然治らなかった」になるかもしれない。大きく分けてこの3つだと言われました。この3つのどれかに、僕の人生は嵌ります。その嵌った場所で、どんな風に生きていくのか。どんな風に音楽をやっていくのか。自分でも未来は分かりません。その「分からない未来」に向かって、考えながら、一歩一歩、ゆっくりと歩いていけたらと思っています」
「ここまでしか音楽ができない、ということになるかもしれない。でも、今回、オーケストラの方々がKinKi Kidsの素晴らしい楽曲を、いっそう素晴らしい曲にしてくださった。先ほどの皆さんの合唱*2にも、本当に感動しました。そういう特別なことをして頂く機会を頂く事もできました」
このあたりで光一さんが登場。剛の後ろに無言で立つ。分かっているけど、トボケる剛。
剛「えーっと、光一くんがまだ来ないんですが…」
光「いる!」
この後、光一ソロ曲、続いて剛ソロ曲となりました。
12月17日(2日目)
翌日の各局のWSでも放送されていましたが、16日にしていた「無理をする意味のある場所がある」という話を、17日は二人でのMCの時にしていました。この日は1回目のMCも2回目のMCも盛り上がり、剛くんが笑顔を見せていたことや、おそらくリピーターが多かったこともあって、客席に初日ほどの緊張感はなかったように思います。剛くんは、前日と同じく落ち着いて一言一言ゆっくりと話していました。
「初めてKinKi Kidsでコンサートをやらせていただいたのは日本武道館でした。まだ子供で、一人で残されて「つなげ」と言われても何をしていいか分かりませんでした。でも今はもう…見て下さい。こうして散歩してるだけでいられるという」
ステージをお散歩。
「いい意味でも悪い意味でもリラックスしているんですけども…。でも、みなさんとこうした関係を、こうやって続けていられるということを、とても幸せに思っています。ステージに立って緊張してショーを見せるというだけでなく、こうした安心感を持って一緒に時間を過ごしていける、幸せな時間を共有できる、それはとても強いことですから」
「さっきの皆さんの歌声にも感動しました。聞いていて凄く気持ちよくて。母性の海みたい」
凄い例えに客席は微妙な微笑みの海。ああ、この動じなさにクセの強いピュアさ。いつもの剛だ…泣けます。
「色々なことがありますけども、たくさんの凄い方々の協力を得て、今回、自分はこうしてステージに立っています。だから、僕も少しずつ少しずつ前に進み、レベルを上げていきながら、そしていつかまた、こういう症状になる前に自分ができていたことが、できるようになればいいと思っています。まあ、いつになるかは分からないのですが、僕は気長にやっていきます。皆さんもそんなにご心配なくね」
このあたりで光一さんが登場。昨日と同じく気づいているけどトボケる剛。
剛「これから光一くんが歌うわけですが、皆さん、股ゴムはどうなってるのかしら、両方とも右側にはいてないかしら。心配だと思います。ぜひ見守って頂いてね………それでは光一!ヨロシクッ!」(唐突に走って引っ込もうとする)
光「待て待て。そんなフリあるか。歌番組ならMC失格や」
2日目のMCをさらった話題「股ゴム」*3に、最近のKinKiの定番ネタである剛が1stコンでテンパッて数分間のつなぎのMCを持たせられず、「それでは光一!ヨロシクッ!」とまだ裏で早替え中の光一くんにふってしまった、というエピソードを絡めたセルフパロディ*4。2日目はこの後、二人のMCがしばらく続きました。