ようやくラストです。帰りの新幹線で書き殴ったメモを見ながら書いているのですが、半分くらい読めません。私はジャニーさんか。
最後の剛くんの挨拶がとてもよくて、そのまま思い出せたらどんなにいいかと思うのですが、記憶は儚くほぼ思い出せません。そら2週間たてば記憶も薄れるよ。遅くなってすみません。
レポというより、剛くんはたぶんこういうことを伝えようとしていたんだろうな、という私なりの解釈です。
とういことでレポ③&総括感想です。
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<終わりの挨拶>
◆ファンについて
・自分は本当に人前に立って何かをすることが向いていない人間です。…まったく信憑性ないと思うけど!
(客席(笑))
・でも、本当に向いてない。こういう仕事をしてなかったら、仏像修復師になりたかった。ひたすら一人で集中して何かをする、そういうのが自分には向いてるんだと思います。だけど、なりたかった姿じゃなくても、やっていて楽しい瞬間というのはあるんだなって、この小喜利は、いつもそういう風に感じるイベントです。
・こういうイベント、普通はなかなか出来ないんですよ。いつもは歌って踊ってお客さんを呼んでるのに、これ、僕が大喜利やってるだけですから。なのに出来ているのは、みんなが来ちゃうから。
(客席(笑))
・だって、僕が山奥でライブするとか言ったらみんな来るやろ?
(客席(まあ、ライブするなら山奥くらい行くよね…な空気(笑))
すっごい山奥でこんなとこで何すんねんとか言いながら準備してたら、「来たの!?」みたいな。ファンの方(かた)が来ちゃうから成り立っちゃう。
(客席(笑))
・毎回、終わった後に天声さんしてくれた芸人さんがみんな言ってくれるのが、「剛くんのファンは凄いな」ってこと。「剛くんも凄いけど、ファンの人が凄い」って、いつも最終的にファンの人の話になる。「お客さんの受け入れる力が凄いんだな、こんなお客さんたちを持って剛くん幸せやな」って。スタッフさんも「剛くんのファンならこんなことしても来てくれるよね」って話してる。本当にいつも有難いなと感謝しています。
◆小喜利について
・このイベントは、本職では無い自分がやらせていただくから「小喜利」なんですが、一人でやる「孤喜利」でもある。
・大喜利の醍醐味に、一つのお題を何人もで答えることで流れができて、「この流れだからこの答え」みたいに相手の答えによって自分の答えを変えたりするライブ感があって。それは音楽にも通じる。セッションには楽譜はないから、誰かがこう鳴らすなら僕はこれを鳴らそうとする。
・出来ればこれからもやっていきたい、また来年も小喜利をやりたいと思っています。
(客席拍手)
◆耳について
・あと耳の話なんですが…。
・皆さんにも、本当に色々とご心配をおかけしてしまいました。まだ完治はしていないのですが、それは覚悟していたことなので。
・最近、事務所からレコーディングのOKが出て。レコーディングは小さいな音なんで…めっちゃ上手く歌えますけどっ。プロなんでっ。
(めっさかわいい言い方に客席笑)
・小喜利くらいの音なら大丈夫なんですが、大きな会場だとスピーカーも大きくなるし、ライブとかそういう場所でのリハビリはまだこれからだから、どうなるか分からない状況です。今、周りもヘッドフォンとかイヤモニとかいろいろやってくれてて。スタッフさんとステージでどうやったらしんどくならないか調整して、ライブはできる範囲でやることになると思います。
・退院してから2週間は近くで人の声を聞くだけでも、ブワーンと反響して頭痛もして本当に辛くて。お医者様からは「そんな状況で音楽活動再開は難しい。これからも音楽のお仕事をするなら今再開するのは自殺行為ですよ」と言われていまして。「それでもよければご自由にどうぞ」という感じだったのですが、二人にとっても一人にとっても音楽は大切なもので、今までそうやってきてて…。レコーディングも事務所からのOKが出るまで出来ず、アカペラでも歌えるけどと思ったりもしたんですけど…こうして大事をとらせていただいてきました。
・事務所のOKがでてまた音楽ができるようになりました。KinKiの曲でレコーディングが終わったものもあるので、もう少しで皆さんのところにインフォメーションが届くと思います。
・年内に音楽の場で皆さんにお会いできる機会があると思いますが、その時は、その時の最大限の力でパフォーマンスしますので、どうか待っていてください。
◆終演
・みなさん、今日は本当にたくさんの愛をありがとうございました。
(客席に両手で手を振りながら退場)
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以上でレポは終了です。
<感想>
ほんっと面白かった~!の一言につきるのですが、ここ数か月、誰に頼まれたわけでもないのに四六時中つよっさんのことを考えていた身としては色々と思ったりもしました。というか、生で見ただけで泣きそうでした。
・前を向いて
まず、今までに参加した小喜利とちょっと違ったなあという印象が少し。
お笑いについてすごく素直にリスペクトを表現されていて、剛くんの芸風でもあるボヤキやネガティブな発言がありませんでした。前向きではあるのですが、ハイになっているようなテンションの高さではなく、落ち着いて前を向くような自然な前向きさ。そして本当にファンのことを考えている人なんだなあという、ちょっと切なくもある真面目な前向きさでした。
・ツボだったところ(レポに書き忘れたこと)
いつもながら剛くんがクリエイトしてるときの、マイワールドに入り込む集中力は凄いです。
1部で天の声やってたときの安達さんは、剛くんが無言で回答を考えてるとちょくちょく話をふったりイジったりしてたんですが、2部で剛くんの横に座ってからはだんだんまったりモードに。
①つよっさんのマイペースが伝染した。
②俯いて無言で考えてる剛くんを見てるだけで、客は間が持っていることに気がついた。
③シンキングタイムにヒーリング音楽が鳴ったり鳴らなかったりしてることに気がついた。(小喜利の2部で「こんな音楽なってたんですね」とポカーンとしてらっしゃったので、舞台袖には聞こえてなかった模様)
のどれか(もしくは全部)だと推測。
時間にしたら20秒とか30秒とかそんなもんなんですが、むーっと下を向いて集中して回答を書いてる剛くんと、そんな剛くんをじーっと見る我々と、そんな客席をぽへーっと見る安達さんと、バックに流れるヒーリング音楽、という時間が何度かあっておもしろかったです。
ビジョンに映る二人がそれぞれ違う方をじーっと見てひっついて座ってる画が妙にかわいくて、客席からクスクスと笑いが漏れたりも。
そんな客席に、安達さんは「みなさんどこを見てるんですか?」と不思議そうにしたりもしてましたが、毎度のことながら集中して何かしてる剛くんはそういうのを全く気にしなくて凄い。
こういうのもラストの名言「変態が変態を見る集まり」に繋がったのかもしれない。
・人前が向いていない
最後の挨拶で「まったく信憑性ないと思うけど」言いながら「自分は人前に立つのが向いていない」と仰っていた剛くん。1部の途中から腕に湿疹みたいなのが出てきてずっと掻いてました。
・ファンという存在
あとこれは個人的に思ったことなのですが、「何をしてもファンがついてきてくれるから自分が色々できる」という趣旨の最後の挨拶での発言。
天の声をする芸人さん達が仰っているというように、そういうファンがいるというのは本当に剛くんの強みだと思うのです。
今回の小喜利の初日で天の声をした西野亮廣さんが、何かのインタビューで日比谷公会堂*1での独演会のチケットを1年かけて手売りで完売させた話をしていました。公会堂というとキャパ2000人。通常の数倍です。「そうやって人を集めることで、自分が何かに挑戦したいと思った時に支持してくれる人を作りたい」「そういう存在がいて初めて、新しいことや本当にやりたいことにしがらみなく挑戦できる」というようなことを仰っていて。そんな支持者を作れたことが絵本『えんとつ町のペプル』のクラウドファンディングの成功につながったということでした。
西野さんも剛くんもあえて触れてはいませんが、支持者がいるというのは今までの彼らの作品を見てきたファンが、その作品のクオリティと彼ら自身の才能を信じているからです。
ファンというのは色々やっかいな存在でもあるのでしょうが、私個人は、CDを買い、ライブに行き、そして剛くんが何かやりたいと思った時にそれを応援する、そんな存在でありたいと思っています。
だから、つよっさんはファンに縛られず好きなことをして欲しいな、と改めて。
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1回だけの参加でしたが、本当に面白くてつよっさんはキュートでした。
来週からの東京公演に参加される方、ぜひ楽しまれてください。
素敵な時間になりますように!
※長々とレポにお付き合い頂きありがとうございました…
【平癒祈念】