MC編です。
会話の内容は雰囲気です。こんなことを言ってた気がする、という記憶を恣意的に再構成したものです。会話になっていません。ずっと剛のターン!みたいになってます。いや実際そうなんですけど。でも、もっとなんかこう、読みやすく…。会話じゃなくて箇条書きの方がよかったような…。当然ですが、実際の方が断然面白いです。
後出しでこそこそ加筆修正していこうと思いますが、記憶の問題が大きいので、もっと早めにまとめればよかった。MC-1とMC-2とアンコールのMCを順番ごちゃまぜでお送りしております。だからもっと早く…(略)。
■個人的に
・バックシャン(古すぎる)
私は上手側におりまして、MCの時の剛くんは下手側の渉くんや竹内さんの方を向いて喋るんで、基本、完全に後ろ姿でした。
剛くんに(笑)と書いてるとこは、笑顔を見たわけではなく、
(笑ってるっぽいうなじ)
(笑ってるっぽいにのうで)
(笑ってるっぽいほっぺた)
(笑ってるっぽいおしり)
の略です。一応、笑い声の略でもあります。
目が合う心配がないので、ずーっと見てられて、何とも眼福でした。
■MCです
・掴み
剛「えー本日はユニバーサルスタジオジャパンへお越し頂きありがとうございました」(この日の会場Zepp Osaka BaysideはUSJのすぐ隣)
第一声はゆるすぎるボケ…というか剛くん流クールダウン。しかしオーディエンスは、歓声あげたり悲鳴あげたり叫んだりどよめいたりで忙しく、笑いもおこらずクールダウンもせず。だってそれどころじゃない。
剛「前半で酸素がちょっと足りなくなりました。リハで「この並びめちゃめちゃかっこいいやん」ってなったんですけど、実際やるとめっちゃ疲れるというね。その結果、しょっぱなから詰めの甘いボケをしてしまい反省しているんですが……」
・黄色い歓声
会場『きゃー!!』
剛「いや、きゃーきゃー言わなくていいですよ」
会場『きゃー!!!!』
剛「もう十分、人生できゃーきゃー言われてきてますから。一生分言われてますから大丈夫です」
会場『かわいー!!!!』
剛「かわいいのも十分わかってますから」
会場(歓声&拍手)
ライブでは「かわいいよー!!」と叫ぶ派と「うわ…か、かわいい…」とざわめく派がいるんですが、両者が合わさってかわいいのどよめきになる。
剛「十分わかってますから、かわいいの。言わなくていいですよ。大丈夫です」
剛「なんでしょ…そういうね、みなさんの黄色い歓声が力になることもありますけど…」
会場(歓声)
それを聞いて、(ファンに「僕のことをかわいいって言ってもいいよ」と許してくれる剛くんほんと優しい…(涙))と思ったんですけど、今、冷静になってもそう思う私って凄い。
■バンドメンバーの話
・年月
剛「今日も話してたんですけど、もうすぐ40才になるなあって。怖いよね。当たり前のことやねんけど。やって、竹内くんとかスティーヴさんなんか、随分長い間ご一緒させてもらってて」
竹「そうだね」
剛「一緒に年を重ねてきて、もう40になるって、なんか不思議な感じ」
竹「だね。最初に会った時、俺32才だったよね」
・竹ちゃんとの出会い
剛「竹ちゃんは僕のギターの師匠の土屋公平さんの紹介で。土屋さんのライブに竹内くんが出てて、「凄くファンキーなギタリストだから剛くんにもぜひ紹介したい」って言われて。僕はその前から竹ちゃんのこと知ってたから「ぜひお願いします!」って。で、ライブ行って楽屋行って挨拶して…。その時はこんなに長くセッションしていく未来があるとか想像してなかった」
竹「ね」
剛「今じゃこんな感じやけど、最初は「あっ!はじめまして!堂本剛と申します!」みたいな感じやったもん、ほんま」
・竹ちゃんの思い出
剛「これ何度も話してるやつやけど、まだ最初の頃に車に乗せてもらって。第三京浜。その頃の竹ちゃんはサングラスかけてて。運転しながら「暑いねー」って窓をガーって開けたら、ダッシュボードに領収書がめっちゃ置いてあって。それが2/3くらいブァーって京浜三号に舞って(笑)」
竹「(笑)」
ああ…!なんという悲劇…!(泣笑)
横浜の特設WARTER TANKで毎日ライブをやってた頃のエピソード。
・新しい人
剛「みんなが自分の友達をたくさん連れてきて紹介してくれて…。最近ね、新しい人をまた竹ちゃんに紹介してもらえそうなんですよね。かっこいいイラスト書く人。「剛くんの世界観に合いそう」って言われて、「たしかに!」ってなった。「おお~めっちゃP-FUNKやん」って」
・SWING-Oさん
剛「その人のイラストをネットで検索したらSWING-Oっぽい顔がいっこあって、「あれ?SWING-O?」ってなった。いやSWING-Oじゃないねんけど、めっちゃSWING-Oやねん。え、SWING-Oじゃないよね?」
竹「××(伏せてるわけではなく忘れた)って店で知り合ったイラストレーターなんだけど、その店、SWING-Oも出入りしてるとこだから、もしかしたら会ってるのかも(笑)」
剛「(笑)」
剛「SWING-Oはよく海外のミュージシャンのMVにも映ってる。「あれ?今のめっちゃSWING-Oやん」って人がおる(笑)」
・スティーヴさん
剛「スティーヴはよく深夜の2時とかにやってるお寺の特集番組にいる。「あれ?今のスティーヴさんかな」って」
渉「この今の感じのスティーヴさんじゃないよね?」
この日のスティーヴさんは白塗りに赤メイク。
剛「(笑)このスティーヴさんじゃない。今、巫女やもん。ニュータイプの巫女みたいになってはる」
剛「こういうの似合うよねー」
ほんとお似合いで素敵。
・放牧
剛「このメンバーを率いてるって剛くん相当凄いよねって言われるけど、僕率いてるつもりないからね。放牧してる」
渉「牛じゃねーよ」
観客(笑)
剛「(笑)分かってるよ!牛がベース弾いてたら変やん!凄いことなる。「俺のバンドのベース、牛やねん」って」
竹「俺、乳でんねんみたいな」
剛「(笑)」
渉「牛じゃねーよ」
剛「分かってるて!牛やったらヒヅメで弾かなあかんねんで?二足歩行やないから無理やり座らせてギターもたせて…BBキングみたいな感じで椅子に座って弾いて…そんなイメージや」
渉「(笑)」
剛「そんなイメージってどんなイメージやねん。一生せんでよかったイメージを脳味噌に浮かべてしもたやんか」
剛「ま、それもファンクなんですけども」
そうなん?(笑)
■新メンバー
・新しいお友達
剛「今回もまた新しいお友達が増えました」
このツアーが剛くんのライブ初参加の方が3人。
・小林岳五郎さん(Key)
前日5/15の初日で呼び名を何にするか、かなりイジられたらしい小林さん。ほかのご家族やご兄弟の名前にも「岳」の字が入ってるそうで「たけごろうってめっちゃいい名前や」と剛くん。
剛「「タケちゃん」やったらタケちゃんが二人になっちゃうから。そんで色々考えて、どういう流れか忘れたけど、昨日、一瞬だけ「チーク」になった」
剛「で、一周して結局「たけごろうくんでよくない?」ってなって」
恵「えっ、だってチーク!チーク小林……」
チーク推しの恵子さん。
剛「(笑)チーク塗ってないから!チークする人でもないし。キーボードの人やから……。そんなん言うたら十川さんだって「パフ十川」になる」
観客(笑)
恵(OKサイン)
剛「なにがOKやねん(笑)」
恵(ステージ袖にGOサインの指示出し)
剛「“それで進めといて”やなくて!」
パフ十川!かわいい!
・真砂陽地さん(Tp)
剛「まさごって、“真実の砂”って書くんやって。真砂くんでええねんけど、「まさご」って「ドゥルストットッ」ってなってるから。「まぁ~さごっ」ってなんかリットしてるし。やから「すなちゃん」でいこうかなって。すなちゃん」
客『法隆寺ー!』
剛「(笑)あ、もう法隆寺が広まってますね(笑)」
前日のライブのMCネタが広まっているようです。
剛「真砂くん、奈良の斑鳩町の人やねんけど、最初に会った時「僕、法隆寺の近くなんです(ドヤッ)」って。もう自分の家かのように「法隆寺です(ドヤッ)」って。えらい上から来た。都会の僕に対して(注:奈良の都会である)」
剛「前に僕、聖徳太子ってトランペットの小澤君にあだ名つけてるから。法隆寺と聖徳太子が揃ったら凄い。……何が凄いか分からんけど」
剛「こういう時、かわ島くんはいっさい関わらないようにしてる」
か「……」
渉「ケガするから」
かわ島さんの危機管理能力。
・山崎悠平さん(Dr)
山崎さんはイケメンだという話。
剛「DUTTCHも昔はイケメンやったって話を昨日してたら「昔はかあ~」って一言きてた。今もイケメンやねんけど、昔のDUTTCHほんと凄いイケメンやったのよ」
剛「呼び名は“平ちゃん”でいい?けっこうここ大事よ?ファンの人の呼びがそうなっちゃったりするから。じゃあ平ちゃんね」
観客『平ちゃーん』
剛「うーん…“平ちゃん”……それか“平ちゃん”(YAZAWA風)。どっちがいい?」
竹「平ちゃん(YAZAWA風)じゃない?」
剛「平ちゃん(YAZAWA風)。じゃあ、“平ちゃん”って言われるたびに「SOMEBODY NIGHT~♪(YAZAWA)」ってやって。「やって」ってなんやねん(セルフツッコミ)」
観客(笑)
剛「「うわ、めんどくさい現場きてもうた」ってなってる。「え、毎回すんの?」って」
平「(笑)」
剛「『アリよさらば』でもいいよ?気分で選んで?」
・イケメン
剛「平ちゃん、まだそんな喋ってないよね」
渉「猫かぶってる」
竹「イケメンだから」
平「(笑)」
竹「イケメンだからかっこつけてる」
渉「違うよ!ホントのイケメンはかっこつけなくていいんだよ。何をしてもイケメンなんだから」
客『おお~』
竹「…」
渉「!あっ、違う!ごめん!違う!今の間違え!ごめんごめんごめんごめん!」
竹「???」
剛「(爆笑)なにいまの?」
引き際が良すぎて、竹ちゃんのリアクション前に引き下がる渉くん。
剛「もう何ターンかあってとかあるやん(笑)」
・十川さん
剛「どうですか、十川さん」
数十分ぶりの不意打ちにあわあわする十川さんから一言を貰おうとする剛くん。忘れましたがなんか凄いフリで、スベる感じ1000%やったんですが、十川さんは無言のリアクション押しで無事回避。器用や。
剛「(笑)あれ?おかしいなあ。聞こえてへんのかあ。それか十川さんも突発性難聴なったか……」
十「(笑)」
剛「あ、でも笑ろてはるから聞こえてるんか……」
■製作風景
・プリンス
リハ中、ずーっとみんなでワイワイ話しているそうです。
今回は、ディナーショー風に剛くんが司会をしてSWING-Oさんがプリンスの『Purple Rain』を歌う、というネタをずっとしていた模様。再現する剛くん。めっちゃムーディーでキーが低い(笑)。合わせてキーボードを弾いてくれる十川さん。きゃー。
剛「ずーっとSWING-Oとこれやっててん。そしたら、スティーヴさんの還暦イベントでSWING-Oがプリンス歌ってる自撮のムービーが送られてきた」
竹「それタイジ」
剛「?」
竹「あれ歌ったのタイジ」
剛「え?ボーカル、タイジくんやったん?」
恵「そう」
剛「SWING-Oは?」
恵「コーラス」
剛「ええ?SWING-Oコーラスやったん?めっちゃ歌ってる顔してたで!?」
剛「凄い画面見てくるから「わっ、のみこまれる!」って思ったもん。「こわいこわいこわいっ」てなった」
観客(かわいい…ざわざわ)
『Purple Rain』のカバーは佐藤タイジさんのライブの定番曲です。何度か行ったシアターブルックのワンマンでは聞けませんでしたが、昔高円寺でタイジさんとキュウちゃんと根岸孝旨さんでやったイベントで聞きました。プリンスが乗り移ったかのようなホントにかっこいい歌とギターで、必見の必聴。絶対また聞きたい。……なんですが、次聞いたら脳裏に、演奏しながら剛くんに送る自撮動画を撮ってるSWING-Oさんが出てきそうです(笑)。いいなあSWING-Oさん(笑)。
動画でめっちゃキメ顔だったらしいSWING-Oさん。「みんなにも見せてあげる」と再現してくれる剛くん。曰く「SWING-Oは気合入れる時は目を見開くねん」。竹内さん大ウケ。剛くんの言う「みんな」とは竹ちゃんと渉くんのことであり、私が見たのはプリンスを歌うタイジさんのボーカルに合わせてキメ顔でコーラスするSWING-Oさんの物真似をする剛くんのおしり(ひゃっほう)。
・ゴインス
SWING-Oさんをゴインス、ゴインス言う剛くん。
その度に大爆笑の竹内大先生。はしゃいでるSWING-Oさんが目に浮かぶそうです。そんな竹内さんをかわいいかわいい言う剛くん。
剛「ゴインスって誰が言い出したんやっけ?渉?」
渉「違う。俺は“スウィンポ”って言ってるから。スウィンポ。俺はスウィンポだから」
剛「(笑)」
渉くん…(笑)
剛「やったらゴインスって……あれ?恵子ちゃんやっけ? 」
恵「違う違う違う!」
全力で否定するお恵さん(笑)
剛「あれ、違う?じゃあ僕?」
恵子さんから本日二度目の“オッケー&それで進めといて”サインが出る。場内の笑いをさらう恵子さんに怒る剛くん。
剛「テンドンとかいらんねん!歌う人やのに!」
SWING-Oさんは、今、違う現場でショルキーを弾きながらギタリストばりのステップを踏んでいるそうです。
剛「今度ここでもやってもらわな」
・アウトロ
アルバム『HYBRID FUNK』の曲は剛くんが作曲段階でガチガチに打ち込まず、現場でみんなで話しながら作って行ったそうです。
剛「やから、アウトロがめっちゃ長い曲とかあるんですよ。僕がブースからこう覗いて「そろそろ終わるでー」ってベースとドラムの人に合図しても全然見てへん。ノリノリで弾いてた」
渉「俺?」
剛「ううん、多聞」
渉「多聞かあ」
剛「ドラム白根くん。多聞と白ネェ。『Cristal right』。あれめっちゃアウトロ長いでしょ。「もうええんちゃうかなー」って見てたけど、二人とも全然こっち見いひん」
剛「アウトロのフェイクで、終わりっぽくイエェェ~♪ってやったのにまだいくから、こっちもェィィィ~♪ってまたいって」
剛「ブラスのライン考えるのも大変でしたよね?」
十「(笑)」
剛「十川さんと二人でブラスのライン考えてて。「タラッタータ、タッラ~ララ~♪ってブラス入れたいです」って言って十川さんがそれキーボードで打ち込んでくれて。んで聞いて。「えーっと…まだありますね…」って。「そしたらもっかいいって、その後タラッタタタ~♪で…」ってまたやって。「……まだあるな」「……長いなあ」って」
わー、製作風景。剛くんが「ダッダダダ~」とベースラインを歌っていたら渉くんがベース弾いてくれて、フェイク入れるとこ再現したりも。
・多聞くん
奈良のship公演の時、廊下に面した窓のところに流しがあったそうで、顔を洗った後、鏡に向かってメンチを切る多聞くんが気になって仕方がなかった剛くん。その様子を再現。洗顔は「関西人のえげつない顔の洗い方」だそうで、そこに水が見えました。面白かったです。いつもながら小芝居の演技力がえげつない。
剛「「多聞、なに自分にメンチ切ってんねん」って言ったら「は?メンチ切ってました?」って。もうそれがメンチ切ってて(笑)。めっちゃかわいい。「兄さん困りますわぁ」って。滋賀のヤンキーや」
剛「レコーディングの前室でボーっとしてたら俺んとこ来て「兄さん、今日、俺、バチ弾きしますわ!」って」
渉「(爆笑)頭悪いなあ」
剛「「バチ弾き」て。ある?そんなん?」
剛「ライブやったら分かるで?「兄さん、俺今日バチ弾きしますわ!かましたりますわ!」って言われたら、こっちも「おう。頼むで、多聞」ってなるけど、レコーディングやから。そんでブァー弾いてて」
剛「ベーシストの人も、ほんとみんな個性的で全然違う。KenKenとかもまた違うし」
・音楽人生
この日のライブに参加してないミュージシャンの名前もたくさん出てきたMCでした。SWING-Oさん、DUTTCHさん、佐藤タイジさん、小澤篤士さん、森多聞さん、白根佳尚さん、KenKenさん…。凄いメンツやなあ。
剛「こんなにミュージシャンの人たちと過ごす人生を生きることになるとは思ってなかったです。昔は、もう誰も信じられへんって思いながら生きてた頃もあったんです。生きててもしょうもなって。でも、皆さんに会って、こんなに人間味溢れる人たちがいるんやって」
剛「だから僕は、皆さんに会って、本当に救われたんです」
■今回のアルバムとライブについて
・アルバム『HYBRID FUNK』
剛「雑誌等で読んで下さった方もいると思いますが、今回のアルバムは丁寧な作り方はしなかったんです。家で作りこんでスタジオに持っていくんじゃなくて、「こんな感じの曲なんです」っていうのを説明しながら、ミュージシャンの人たちや、スタッフさんたちとアイディアを出して作って行くやり方をして。録音も一発録りをたくさんして」
・歌詞
剛「今回のライブにあたって昔の曲もたくさん聞きました」
剛「昔は、主人公を作ってストーリーを作って、ということを意識して歌詞を作ってたんです。その頃の曲が嫌いというわけでは全然ないんですけど、どこか分かりやすくしないといけないという思いがあった。最近はどんどん歌詞がなくなっていって。それより「その場で出た言葉」とか「ムード」とか…」
剛「同じ言葉を延々と繰り返すのが気持ちよかったり」
剛「昔はわりと曲にはストーリーが欲しいタイプだったんですけど、今はもう“どうでもいい”みたいなとこがあって。“気持ちよければいい”とか、“楽しければいい”みたいな。シンプルになっていってる」
剛「そういう時に日本語だとなかなか上手く曲に乗らないという悩みもあって。やから、造語とか古語とかもブレーキ外して、今回のアルバムでは使っていきました」
剛「さっき歌った『Believe in intuition』とか「Believe in intuition」と「Be re born」と「We can be re born」しか言ってないからね」
観客(笑)
『Believe in intuition』はカッコイイですけど、今回のアルバムの造語だと「噴いてばむばむ」とかバカっぽくて好きです。“ばむ”が“bum”だと更にシモっぽくもあって、でも実はシリアスな歌詞なのがなんともケリー。
・セトリ
剛「今回のアルバムは、耳を患う前に作ったアルバムなので、どこまで新譜をやれるのかなという思いがあって。やれそうな曲だけをピックアップしました。……間違えた。pickupしました」
会場(笑)
渉「…」
剛「英語やから。pickup」
渉「…」
最近リアレンジした曲なら、ファンク色が強い新譜の中に入れても合うのではと、今回のセトリに平安神宮アレンジの曲を入れたそうです。
・これからの彼の音楽
剛「去年、TDがあと2曲残ってるところで突発性難聴になってしまって。作業を中断して、今年に入ってからその2曲を完成させました」
剛「これから自分にどういう音楽がやれるかは分からないですけど。でも、それが現実やから。みなさんもそれぞれ色々な現実をかかえてると思いますけど。そうした自分の現実の中で、どうやったら楽しいことができるか、その為にはどんな自分に生まれ変わらないといけないか。それを考えながら、前向きに音楽を作って行きたいと思ってます」
ここは本当に沁みました。剛くんは本当にタフだ。
『Believe in intuition』をセトリに入れたのは、歌詞にある「Be re born」に、EDNRECHERIのREだけでなく、自身の現状も重ねていたのかもしれません。
■ENDRECHELIとファンクミュージック
・ファンク
剛「ファンクって何ですかって聞かれたら、そこにはやっぱり関係性っていうのがあって。その楽器が出来るなら誰でもいいというわけじゃない。仲間とか、友達とか、家族とか。そういう関係性があって鳴らす音楽がファンクなんだと思ってる」
剛「それと、同じ時代に生きてる人たちと、同じ目標に向かって音楽を鳴らすこと」
剛「WARTER TANKを横浜に建ててENDLICHERI☆ENDLICHERIを始めた頃は、お客さんも戸惑ってる感じもあって、「手ごわいかも」って。やってベースのリフでノル感じとかなかったわけですし。それがこうしてここまで来て。お客さんにも本当に着いて来ていただけてるなあって。でも知らなかった音楽とか、ノリだというだけであって、そういう音楽は世界中で鳴ってるわけで、特殊なこととかそうじゃないですから」
剛「西洋への憧れが強い音楽もたくさんあるけど、せっかく自分がするんだから日本人がやってるっていうのを残していきたい」
剛「あの頃培ったものが色々と生きてるなあとよく思います。もちろんその前に培ったものもありますし。その後に培ったものもありますし」
剛くんのこういう全方位的に気を使う話し方は凄いなあとよく思います。「あの頃培ったものがある=それ以外にはない」ではないということは、その場にいるほとんどの人に分かることなのですが、色々な捉え方をされてしまうということを実感しているんだろうなあと。切なくもありますが、剛くんの言葉には強さとか、もっと言ってしまうと洗脳力みたいなものもあって、それが本人からすると「誤解を受けやすい」ということに繋がるんだろうなあ。もろもろ承知の上で、言葉を尽くしてファンに伝えようとしているのを感じます。
・くーさん△
剛「ENDRECHERIなので、あの子も帰ってきます」
観客『きゃー!』(拍手)
剛「実はあの子、ずっと僕の部屋にいたんですよ。自分で作った子なんで愛おしくて。そろそろまた命を吹き込んであげようかなって。曲も作ってあげて」
私の部屋にもいますよ!実家にも!
■楽曲紹介
・MCから演奏へ行くとき、次の曲の紹介がありました。
・『去な宇宙』
剛「あくまで僕のイメージなんですけど」
剛「奈良の天川の濁流の中で佇んでる巨石のイメージがあって。人の流れとか時代の流れに流されて生きていくのが果たして正解なのかなって書いた曲なんです。どっちがいいとかじゃないけど」
・『SANKAFANK』
剛「サビのtriangle~のとこで、手でサンカクを作って高らかにかかげてください。ちょっと今やってみましょか」
剛「おお~。……なんか新しい宗教はじまったみたい」
剛「ほんま怪しい集団……あ、今日初めて来たって方います?」
剛「わ……けっこういらっしゃいますね」
剛「あの、僕宗教家じゃないですから。安心してください。変なもん売りつけたりとかしないんで」
剛「それぞれ自分のサンカクでいいですよ。あ、いいですね。クセが凄い。いいですよーそれぞれで。……こうして見るとめっちゃ怖い(笑)」
歌ってる時も会場のサンカクにちょっと笑いを堪える剛くん。このサビ凄く盛り上がりました。
・『PINK』
剛「もう何度もアレンジを変えている曲です。最初のアレンジは十川さんにして頂いて、今回のアレンジもまた十川さんにして頂きました」
剛「奈良の空と東京の空、それぞれ思いながら作りました。当時の自分、しんどかったんやなって思い出して苦しくもなる曲なんですけど。その頃に立ち戻って受け止めることで見えてくるものもあって。何気なく作った曲なんですが、そういう曲が今の自分を支えてくれてるなって」
こんな感じのことを言ってました。私がライターなら見出しにするやつや…と思いながら聞いてました。
■健康大事
・夜型生活
剛「昨日も、寝たの朝の5時くらい」
観客『えー!!』
剛「いや、そうなるって。ライブ終わってご飯食べて、ホテル帰って歌詞書いて、キリがいいとこまで作業して…とかやってたら、普通になるから」
ライブでアドレナリンも出てますし、すぐ休むのも難しそうです。とはいえ心配オーラ全開のオーディエンス。ああ、つよちゃん…!
剛「だってね、これが、アルバムだけ作ってられるんやったらもうちょっと調整できるかもやけど…。そういう生活ができてないから。他のジャンルの仕事もあるし。アルバム作りながら演技とかもして、他の仕事もして…。体にムチ打ってたんかなって」
去年の夏のことでしょうか。本当に身体が一番ですよね。
・ひざがおじいちゃん
剛「身体もガタきてますからね。ひざもおじいちゃんやし」
半月盤を損傷している剛くん。
剛「でも筋トレやって。ひざはだいぶんね、回復しましたよ」
観客(拍手)
剛「人ひとり蹴れます」
観客(ひゅー)
■おまけ
・耳グッド
耳グッドのオブジェ?を作ってきた観客を発見する剛くん。私の位置からは見えませんでしたが、クオリティが高かった模様。
剛「何やねん、いきなり(笑)」
竹内さんに天竺鼠の川原さんを説明したりしてました。
■アンコール
・WC
アンコールで出てきた剛くんに飛ぶ歓声。基本クールなケリーですが、『トイレ』の単語には反応。(笑)
客『トイレ行ったー?』
剛「あ、行った!実はけっこう最初の方に行きたくなっちゃって」
衝撃の事実。トイレに行きたかった話を長々とする剛くん。でも、演奏に集中してるうちに気が紛れたそうです。よかった。(笑)
剛「実は『I gotta take you shamanippon』は昨日は演ってないんです。昨日、ダーラーダラッタ~♪(『くにのうた』のイントロ)をちょっとやったら凄い盛り上がったから、じゃあ入れようかってなって」
観客(歓声)
剛「でも、やりながら、これやるって言わんかったらもうちょっと早くトイレ行けたのになあって…」
観客(笑)
・セクハラリスト
袖を落としたツアーTを着てきた剛くん。二の腕が眩しすぎて会場の視線は釘づけ。『にのうでー』『にのうで見せてー』『にのうでかわいいー』の声が飛ぶ。
剛「もう、みなさんセクハラですよ」
観客(笑)
剛「だって、女の人には「髪切った?」って言ってもセクハラなるんですよ?」
観客『えー』
剛「ほんまほんま!それやのに「にのうでかわいい」とか「見せて」とか「おいしそう」とか。もう、言い方悪いけど、ほんましょーもないことが世の中いっぱいありますよ」
憤慨する剛くん。ああああああ、ごめんごめんごめんごめんごめん。『おいしそう』の声は飛んでなかったように思うのですが、私の心の声まで読まれている。その後も続くかわいいコールに「ほんまセクハラリストですよ」。
観客『あいしてるよー!』
剛「あ、愛してくださるのは嬉しいです」
剛「でも、舐めるように見たりするでしょ…。それはもうストーカーですよ」
観客(笑)
剛「だってねえ。ストーカーの人に応援されたくないですから…」
観客『ええー!!!』
剛「なんでやねん(笑)」
そういえば、剛くん昔はコンサートの双眼鏡嫌がってたなあ。うひーと思いつつ、嫌なことは全然言っていいんですよーとも。
・竹ラップ
本編中の竹内さんのラップの話。
「感じること」というフレーズが何度も繰り返しでてきたこの日のラップ。グルーヴも音楽も宇宙も全て理論でなく感じることで、とにかく感じることすぎて、ラップしながら竹ちゃんも笑っていて楽しかったです。
・MR.WHO
剛「今回、竹内くんにラップやってって頼んだら「マジで?いいの?」って。めっちゃかわいかった」
竹「あー!!!!」
剛「(笑)どうしたん?」
竹「忘れてた!!「俺の名前を言ってみろ!ミスタ~!?」『フ~!』ってやりたかったのに!!!」
剛「昨日泥酔しながらあんなゆってたのに(笑)」
竹「ああ、俺の初めてついたMCネームが…」
MCネームをつけた竹ちゃん。酔っ払って寝ていても、メンバーの「ミスター?」のフリに「フー!」と手を挙げて応えていたそうです。
剛「「MCネーム何にしよう」ってなって。「もうMR.WHOでええんちゃう」って」
竹「WHOだから、誰でもいいっていうね(笑)。ああ、しまった~。今度絶対キメよう」
観客『ええー』
竹「今度今度」
剛「僕の竹内くんの好きなとこ。計画してシミュレーションして、最終的に忘れるっていう」
竹「(笑)」
最後の挨拶の時、剛くんのフリでやってくれました。他の会場ではキメられたんでしょうか。(笑)
レポの構成が練り不足で中途半端ですが、尻が切れたように終わります。
次回はオマケで竹ラップメモ。